遺族の声

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「風の道」と私 自死遺族 M(50代 女性)

私が「風の道 富山」と最初に出会ったのは、第一回目の分かち合いの会でした。
夫を亡くして二年に満たない頃で、不安と緊張と期待の気持ちを抱きながら会場に向かった事を覚えています。それまで、自死遺族の方と一対一でお会いはしたことはありましたが、そこでは、初めて数人の自死遺族の方々とお会いしました。
私の両隣に座られたのは、大切な人を亡くして数十年経った方と、まだ日の浅い方でした。
当時の私の時間は、夫が亡くなった時から止まっておりまし…
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2012年04月01日

挽歌(ばんか) 鈴木 愛子

かからむと かねて知りせば 越の海の 荒礒の波も 見せましものを大伴家持 万葉集17‐3959

<喪の道>

愛する人を自死で喪った悲しみは深く重い。日も経てば元気を装わざるをえない。かの人を護れなかったという後悔、自責、やり場のない怒り、逝った人の生きる「よすが」たりえなかったという空しさ、など複雑な感情に捉えられ、心はがんじがらめになる。遺された家族にも温度差が生じていく。一人ひとりが孤独の裡に喪の道を行くこ…
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2012年04月01日
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