分かち合いの流れ
分かち合い雑感
ルール
- 一番大切なことは、「その場で出た話はその場限りとする」ということです。会では“守秘義務”などと言われますが。遺族がいうに言われぬ思いを語る場ですから、内容が漏れるようでは安心して語れません。 これは守られるべきと私たちは考えています。 また、匿名での参加でもいいのです。
- 二番目は、「悲しみを比べあわない」ということです。どんな人を亡くしたのかや別れからの月日やそれぞれの事情によって、それぞれに温度差があるのは当然のことです。それを比較しあうと、お互いを傷つけてしまうこともあるからです。
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三番目は、「教え諭したりしない」ことです。私たちの会には、二十代の若い人からご高齢の人まで男女を問わず、様々な方たちが参加されますが、年齢・性差・職業・宗教・思想信条などを超えて、
「大切な人を自死で亡くした人」というのが、ただ一点の参加要件です。そして、全員がフラット(対等)な関係で語り合うというのが基本です。
また、当然、悲嘆が深すぎると語れないこともあります。沈黙の参加もあり、です。
そして関わっているスタッフは分かち合いの後、必ず振り返りの反省会をしています。
また、取材申し込みや研究・自死対策など『風の道』への協力要請があるのですが、その都度スタッフで話し合いをして、慎重な対応をしています。参加者のプライバシーは社会的な啓発活動よりも重い、と私たちは考えています。
悲しみの人にとって『分かち合い』のひとときが(ささやかな)「止まり木」のような時間であればいいな、と願っています。
ご参加をお待ちしています。
(文責:鈴木愛子)